2021年12月2日 更新

走塁妨害のルールを詳しく知ろう!走塁妨害が適応になる条件とは?

走塁妨害とは野手が走者の邪魔をしたために、走者が不利益を被った場合に適用される、野球のルールです。走塁妨害が起こると守備側にはペナルティーが科せられたり、走者との接触によってお互いがけがをする恐れがあります。走塁妨害を防ぐためにも、ルールについて把握しておくことが重要です。

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走塁妨害とは?

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野球では、野手が球を持たないときや、打球・送球処理の最中以外は、ランナーのために進路を空けなくてはならない決まりがあります。野手がランナーの前進を阻んだことで、攻撃側が不利益を被ったときに、適用されるのが走塁妨害(英語:Obstruction)です。

野球は守る側が優先されるスポーツのため、頻繫に起こることでありませんが、実際に起きるとペナルティーが発生するため、注意しなければなりません。

走塁妨害のルール

走塁妨害は、野手が球を持っていなかったり、打球・送球処理の最中以外のような「プレーに携わっていない状態」で、ランナーの邪魔をすると、審判から宣告される反則行為です。野球では、プレーに携わっていない野手は、ランナーのために進路を空けなくてはならない決まりがあるからです。

判断は審判に一任され、適用されると守備チームにペナルティーが発生します。

走塁妨害の宣告の方法

走塁妨害を宣告する方法は2通りです。

①野手がプレーに携わっていたときに走者を妨害したら
野手がプレーに携わっていた場合は、審判がすぐに「オブストラクション」とコールして、ボールデッドにします。

②野手がプレーに携わっていなかったときに走者を妨害したら
野手がプレーに携わっていなかった場合は、審判がオブストラクションとコールして周囲に知らせプレーを続行、一段落したらボールデッドにします。

走塁妨害のペナルティー

走塁妨害が起こると守備側にペナルティーが発生し、走塁を邪魔された選手は進塁することが許され、進塁先にすでに選手がいた場合は、繰り出しで次に進むことができます。

たとえば、1塁ランナーが妨害を受けたら2塁へ、2塁にいた選手は繰り出しで3塁へと進むことができます。実際に、捕手がランナーの進路を遮って告げられた走塁妨害のせいで、攻撃チームのサヨナラ勝ちになったケースもあるため、試合に関わる人は皆気をつけなくてはなりません。

走塁妨害のスコアブックの付け方・記号

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スコアブックでは、オブストラクションのスペル「Obstruction」を略し、OBと表記します。OBの前か後ろには、誰による妨害なのか、相手の守備番号もあわせて記入しておくと分かりやすいです。

図はセンターにヒットを打って走り出した選手が、走塁の途中でファーストに邪魔をされたため、1塁に進んだことを表しています。

ただ、野球のスコアブックには特別決まった規則はありません。自分が分かりやすい書き方で記入しましょう。

走塁妨害になる3つのケース

走塁妨害は大まかに3つのパターンに分けられます。

・走路の妨害
・進塁の妨害
・走者への妨害


守備が優先されるため、頻繁に起きることではありませんが、無意識のうちにランナーの邪魔になる可能性もあるため、試合に臨む限りは妨害のパターンもきちんと理解しておきましょう。

走路の妨害

プレーに携わっていない野手がランナーの進路にいたせいで、走路を遮ってしまった場合は、走塁妨害になります。たとえば2塁ランナーが3塁方面に向かっているときに、ショートが待ち構えて前進を阻止した場合、宣告されます。

球を投げるときや、打球・送球をキャッチするために動いた場所がランナーの進路上であった場合は、ボールの処理中だったと判定されるため、妨害にはあたりません。

進塁の妨害

プレーに携わっていない野手が、ランナーが目指すベース上にいて、ベースに触れることをブロックすると、走塁妨害になります。たとえばスクイズで、まだ捕球していない捕手がホームベースから退かなかったせいで、ランナーがホームインできなかったときに、宣告されます。

ボールをキャッチするために動いた場所がベースの上で、ランナーがベースに触れるのをブロックした場合、ボールの処理中だったと判定されるため、妨害にはあたりません。

走者への妨害

プレーに携わっていない状態の野手が、ランナーと接触したことで相手の邪魔になると、走塁妨害になります。たとえばランダウンプレーで、ランナーを追う野手と送球待ちの野手以外がランナーと衝突した場合は、プレーに関係ない選手と判定され、宣告されます。

球を投げたり、キャッチするために動いて接触した場合は、ボールの処理中と判断されるため、妨害にはなりません。また、接触時にけがをする恐れもあるため、気をつけなくてはなりません。

走塁妨害の実際の例

野球には守備側が優先される決まりがあるため、走塁妨害は頻繁に起こることではありません。しかし、実際に起きる可能性はゼロではないため、どのような状況下で適用されるのかを知っておく必要があります。

大抵は野手が故意に起こす行為ではなく、無意識だったり、気を抜いた瞬間に起きてしまう反則行為です。走者の邪魔をしたと判定されたり、接触してけがをしないために、実際の例を確認しておきましょう。

盗塁時の走塁妨害の例

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この記事のキュレーター

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