ネンブツダイとは?
分類 | スズキ目スズキ亜目テンジクダイ科スジイシモチ属 |
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生息域 | 東北から九州・台湾・朝鮮半島・中国 |
漢名 | 念仏鯛 |
別名 | キンギョ・アカジャコ・ハリメ |
ネンブツダイはスズキ目テンジクダイ科に属する海水魚で、食用では知名度が低く、全国的に流通することは少ないです。漁獲されるエリアは東北から九州までの沿岸と幅広いですが、専門的な養殖や漁をすることはなく、定置網に混ざったときは廃棄されることもあります。
ネンブツダイの体は赤とオレンジをベースにした鮮やかな体色が特徴で、観賞用に自宅で飼育する人も多いです。
ネンブツダイの体は赤とオレンジをベースにした鮮やかな体色が特徴で、観賞用に自宅で飼育する人も多いです。
ネンブツダイの名前の由来
ネンブツダイの名前の由来はたくさんの説がありますが、産卵期にオスが卵を口で咥えて保護する様子が、念仏を唱えているように見えるからです。
産卵期のネンブツダイは求愛行動に音を出すことから、念仏を唱えているように聞こえると言う説もあります。
産卵期のネンブツダイは求愛行動に音を出すことから、念仏を唱えているように聞こえると言う説もあります。
ネンブツダイの値段
ネンブツダイは市場に流通することがなく、相場や値段はありません。ネンブツダイが欲しいときは、漁港や防波堤に足を運んで釣り上げるか、漁業関係者から譲ってもらいましょう。
ネンブツダイの味わい
ネンブツダイの味わいは水分が多く柔らかい白身が特徴で、淡白で癖が少ないと言われています。ネンブツダイの身は食べられる部分が少なく、小骨も多いことから調理法は工夫に必要です。
ネンブツダイの調理法は柔らかく煮た煮付けや全身をカリカリに揚げた揚げ物が人気です。
ネンブツダイの調理法は柔らかく煮た煮付けや全身をカリカリに揚げた揚げ物が人気です。
ネンブツダイの旬・時期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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△ | △ | △ | △ | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | △ |
ネンブツダイの釣れる時期と旬は5〜11月で、暖かい水温を好むことから7〜9月に活発に行動すると言われています。冬のネンブツダイは水温の安定する深場で生活することから、沿岸部のエリアにいることは少ないです。
ネンブツダイの生態
ネンブツダイの生態は沿岸部の漁港や岩場で大きな群れを作って過ごし、プランクトン・小魚・甲殻類を積極的に捕食することが多いです。
繁殖期はオスとメスがつがいで縄張りを作って活動し、孵化するまではオスが口の中で卵を守ります。オスのネンブツダイは唇に特徴的な突起があり、見た目だけで見分けることができます。
繁殖期はオスとメスがつがいで縄張りを作って活動し、孵化するまではオスが口の中で卵を守ります。オスのネンブツダイは唇に特徴的な突起があり、見た目だけで見分けることができます。
ネンブツダイの特徴
ネンブツダイは最大で12cm程度にしか成長しない小型の魚で、赤・オレンジ・黄色の鮮やかな体色と黒色の円班や縦帯が特徴です。クロホシイシモチはネンブツダイとよく似た魚ですが、円班や縦帯の有無で見分けることができます。
行動は夜行性で、日中の時間帯は防波堤の基礎ブロックや漁港のテトラポットに身を隠していることが多いです。
行動は夜行性で、日中の時間帯は防波堤の基礎ブロックや漁港のテトラポットに身を隠していることが多いです。
ネンブツダイの分布・生息域
ネンブツダイの分布は日本近海と朝鮮半島西側と言われ、国内では東北から九州までの沿岸に生息し、海外では台湾・朝鮮半島・中国の海域で記録があります。
生息する水深は10〜100m前後と言われ、浅瀬の岩礁帯や漁港の障害物の周辺で大きな群れを作って生活することが多いです。
生息する水深は10〜100m前後と言われ、浅瀬の岩礁帯や漁港の障害物の周辺で大きな群れを作って生活することが多いです。
ネンブツダイの食性
ネンブツダイの食性は肉食で、プランクトン・小魚・甲殻類を捕食します。ネンブツダイ釣りではサビキ釣りやウキ釣りの餌になるアミエビを使うことが多いですが、メバリング用の1〜2inch前後のワームでも釣れることがあります。