サッカーのアシストとは?
サッカーのアシストとは、一般的にゴールを決めた選手にラストパスやクロスをしたことです。リーグや大会ごとにアシストの定義が違ったり、定義自体がなかったりするため、公式記録ではなく各メディアが独自の定義で記録を発表しているケースもあります。
サッカーのアシストは、英語のassistからきていて意味は人の行為を手助けする・援助することです。
サッカーのアシストは、英語のassistからきていて意味は人の行為を手助けする・援助することです。
アシストの定義
サッカーのアシストの定義は、世界で統一された公式規則がないためリーグや大会ごとに定義が違いますが、一般的にはゴールを決めた選手にラストパスやクロスした選手がアシストを与えられます。シュートしたボールが、キーパーのセーブやポストに当たってリバウンドし味方選手がゴールを決めてもアシストを与える場合があります。
リーグや大会で公式記録がない場合は、各メディアが独自の定義で記録し発表するケースも多いです。
リーグや大会で公式記録がない場合は、各メディアが独自の定義で記録し発表するケースも多いです。
アシストの意味
アシストは、英語のassistのことで意味は人の行為を手助けする・援助することです。似た意味の言葉では、ヘルプやサポートがありますが、ヘルプはかなり手助けする、アシストはできない部分を手助けする、サポートは間接的に手助けすると手助けする度合いが違います。
サッカーでは、ゴールを決めた選手に対しパスやクロスで手助けした選手にアシストが与えられ、バスケットボールやアイスホッケーでも使われています。
サッカーでは、ゴールを決めた選手に対しパスやクロスで手助けした選手にアシストが与えられ、バスケットボールやアイスホッケーでも使われています。
各国リーグ・大会のサッカーのアシスト状況
サッカーのアシストは、世界で統一された公式規則がないためリーグや大会で状況が違います。Jリーグでは、公式にアシストは記録されていないため表彰もしていません。イングランドのプレミアリーグやフランスのリーグ・アンでは、アシストを公式記録で発表し表彰しています。
アメリカでは、1968年にはアシストを公式記録され、FIFAワールドカップでは1994年アメリカ大会から公式記録で発表されています。
アメリカでは、1968年にはアシストを公式記録され、FIFAワールドカップでは1994年アメリカ大会から公式記録で発表されています。
Jリーグのアシスト状況
Jリーグでは、公式にアシストを記録していないため発表や表彰はしていません。2018年から、Jリーグサポートカンパニーのデータスタジアムがアシスト記録を発表していますが、Jリーグでは公式発表していません。2018年以前から、各サッカー雑誌やスポーツ新聞ではアシストを記録していますが、メディアごとに定義が違うため数にばらつきがあります。
Jリーグ発足前のJSLでは、公式記録を発表し表彰もしていました。
Jリーグ発足前のJSLでは、公式記録を発表し表彰もしていました。
プレミアリーグのアシスト状況
プレミアリーグ・プレーメーカー賞受賞者 | |||
シーズン | 名前 | 所属チーム | アシスト数 |
2017-18 | ケビン・デ・ブライネ | マンチェスターC | 16 |
2018-19 | エデン・アザール | チェルシー | 15 |
2019-20 | ケビン・デ・ブライネ | マンチェスターC | 20 |
2020-21 | ハリー・ケイン | トットナム | 14 |
イングランドのプレミアリーグでは、アシストを公式記録で発表し表彰もしています。プレミアリーグは、1996年に試合を分析するために設立されたOpta社が作成したアシストの定義を採用して記録を公式発表し、2017-18シーズンからプレーメーカー賞が導入され、シーズン最多アシストの選手が表彰されています。
プレミアリーグが運営するサッカーゲームでは、アシストの定義が違うので注意が必要です。
プレミアリーグが運営するサッカーゲームでは、アシストの定義が違うので注意が必要です。
リーグ・アンのアシスト状況
リーグ・アン公式シーズントップパサー | |||
シーズン | 名前 | 所属チーム | アシスト数 |
2017-18 | ネイマール | パリ | 13 |
2018-19 | テジ・サヴァニエ | ニーム | 13 |
2019-20 | アンヘル・ディ・マリア | パリ | 14 |
2020-21 | メンフィス・デパイ | リヨン | 12 |
フランスのリーグ・アンでは、アシストを公式記録し発表し表彰もしています。リーグ・アンでは、2007-08シーズンからアシストを公式記録で発表し、シーズンで最も多くの決定的なパスを出した選手に表彰しています。2007年以前では、UEFAチャンピオンズリーグの原型を発案したスポーツ新聞社のレキップがアシストを非公式に記録していました。
ラ・リーガのアシスト状況
スペインのラ・リーガでは、アシストを公式記録で発表していますが表彰はしていません。スペインサッカーリーグは、チームパフォーマンスを評価する専門企業Gacasports社のデータを1998-99シーズンにメディアに販売したときに、アシストの基準はゴールやシュートにすぐにつながるパスと表現していました。
ラ・リーガ同様、イタリアのセリエAやドイツのブンデスリーガも公式記録を発表し表彰はしていません。
ラ・リーガ同様、イタリアのセリエAやドイツのブンデスリーガも公式記録を発表し表彰はしていません。
MLSのアシスト状況
アメリカのメジャーリーグサッカーMLSでは、前身のNASLが1968年設立した当初からアシストを公式に記録しています。アメリカでは、バスケットボールとアイスホッケーでサッカー以前からアシストが記録されていたため、サッカーでの記録も早くNASLの前身からアシストが公式記録です。
1996年から2004年まで、ゴール2ポイント・アシスト1ポイントで最多ポイントの選手が表彰されていました。
1996年から2004年まで、ゴール2ポイント・アシスト1ポイントで最多ポイントの選手が表彰されていました。
FIFAワールドカップのアシスト状況
1994年FIFAワールドカップのアシストの定義 | |
項目 | アシストの定義 |
1 | ゴールを決めた選手にラストパスした選手 |
2 | ゴールに決定的に重要ならばラストパスした選手にパスした選手も与える |
3 | リバウンドからのゴールはシュートしてリバウンドさせた選手に与える |
4 | PKによるゴールはファウルされた選手がPKを実行していない場合与える |
5 | ゴールした選手がドリブルや独走して決めた場合は与えられない |
6 | 相手選手のパスミスを利用したゴールは与えられない |
FIFAワールドカップでは、1986年メキシコ大会で非公式ながら基準を策定し、1990年イタリア大会で部分的に見直され、1994年アメリカ大会で公式記録が発表されました。アメリカでは、サッカー以外のスポーツでも古くからアシストを公式記録で発表し、詳細なスポーツ統計が人気なためアメリカ大会から公式発表しました。
得点王は、1994年アメリカ大会から最多得点者が複数いる場合アシスト数で決められています。
得点王は、1994年アメリカ大会から最多得点者が複数いる場合アシスト数で決められています。